ハイジャック犯を懐柔、乗員お手柄

エジプト航空181便がハイジャックされたが、乗員乗客は全員無事に解放された。この騒動の裏側で、乗員が手を尽くしていた。
3月29日午前7時前、約60人が乗る国内線で58歳の男がハイジャック事件をおこした。乗員に腹部に自爆ベルトを見せ、キプロス人の元妻に手紙を渡すよう要求した。機長はキプロスに緊急着陸。
乗員はその後朝日新聞の取材に応えたという。
乗務員は、男を後部キャビンに招き入れ、乗客や機長室から引き離すことに成功。その後、男と交渉したのは10年のキャリアを持つ女性乗務員ソボルさん。雑談で男を落ち着かせ、キプロス到着後に態度を和らぐと「必要以上の乗客は解放したら?」と提案。男は要求を飲んだ。
また、別の女性乗務員ディーブさんは、治安当局の要望で男を撮影することになったが、カメラを向けるよりツーショットが自然と考え、笑顔でツーショットを頼んだ。男はこちらの要求も飲んだ。ディーブさんはその時の様子を「内心は恐怖で震えていた。プロとして必死でした」と振り返った。
男が投降後に、自爆ベルトが偽物だと分かった。
たしかに刺激するよりこちらの方がいいのだろう。自爆ベルトは偽物だったが、乗客が無事だったのは間違いなく乗員らのおかげだ。