ペンギンの味覚

南極に生息するコウテイペンギンやアデリーペンギンは、5種類の基本的な味覚のうち、甘味と苦味、うま味が分からない可能性が高いとアメリカ・ミシガン大などの研究チームが発表したそうです。舌で味覚センサーの役割を果たす受容体たんぱく質の遺伝子を調べた結果、機能を喪失したと推定されたそうです。なのでペンギンは残る塩味と酸味だけしか分からないということになります。これまでの全遺伝情報解読で、多くの鳥類が甘味の受容体遺伝子を失ったと考えられています。ペンギンの祖先は恐竜絶滅後の6000万年前ごろに出現し、その後コウテイとアデリーの種が分かれた約2300万年前までに、苦味やうま味の受容体遺伝子も働かなくなったとみられています。甘味や苦味、うま味の信号を脳神経に伝えるのに必要なたんぱく質が極寒の環境では機能しなかったり、滑りやすい魚などのエサをとにかく捕えて丸飲みするようになったりしたことが原因の可能性があるとのこと。ただ、エサの丸飲みは原因ではなくうま味が分からなくなった結果かも知れないそうです。ペンギンは「おいしい」と思ってエサを食べているわけではないということでしょうか。そう考えると少しかわいそうな気がしますね。